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ソウルウェアが実施する「自由な働き方」の実態とその意外な反響

※この記事は「「何かを成し遂げる」必要なんてないソウルウェアが考える、令和時代の幸福な働き方」の続きです。:前記事を読む

―吉田さんの、一貫した”人”やその”魂”への想いが、「自由な働き方」を可能にしたのですね。 ただ、あまりに自由だと、企業として統制を取るのが難しくなるように思うのですが……。
代わりに社員に課しているノルマやルールなどはあるのでしょうか?

吉田:社員のことをきちんと見るようにはしていますが、ノルマやルールで社員を縛るのは意味がないと思うんです。
ソウルウェアの査定は、数字によるノルマの評価は行っていないんです。
エンジニアの査定では特に、単なる数字では計りにくいというのもありますし、そもそも、数字による評価には懐疑的なんです。
たとえば、売上計画における「伸び率」なんてものは、本質的にはギャンブルと変わらないと思うんですよ。達成するために努力することはできても、完全にコントロールすることはできません。
そんな数字やノルマに基づいての評価なんて、する方もされる方キツイと思うんです。
売上計画は立てますが、背伸びした「伸び率」を目標にすることも、それを達成するためのガムシャラな労働も求めません。目標を達成しなくても、誰かが責められるというようなこともありません。

また、変化に対応できるように、ルールは必要最低限に留めています
もちろん、就業規則などの法律で義務付けられているものや、希望があったものは明文化することもありますが。その一つとして、社員から要望があったので、「FIND(見つける)」「FLEX(曲げる)」「CONNECT(つなぐ)」という3つの行動指針は示しました。

―具体的には、どのようなことでしょうか?

吉田:ソウルウェアでは、社員の自立・自律を尊重しているので、上から指示することはほぼありません。“その人自身が課題や解決法を見つける”(FIND)ことを期待しています。理に適っているならば、前例がなくても、常識からはずれていてもかまいませんし。

また、時代や環境によって、メインストリームや常識、ルールは変遷するものです。頑なに変化に抗えば、置いていかれるだけです。
もっとも重要なのは、”状況に合わせて、自分をしなやかに変化させる”(FLEX)ことだと思うのです。

そして、一人でできることには限界があるので、つながる(CONNECT)ことで”より大きなことを達成できる“ようになると思います。さまざまな人をつなぐには、オープンなコミュニケーションが不可欠だとは思いますが。
ちなみに、リモートワークを導入したきっかけは、社員の一人が田舎へ帰るために退職を申し出たことだったんですけど。
リモートワークという方法を見つけ(FIND)、働き方を変え(FLEX)たことで、引き続きつながる(CONNECT)ことができました。

―ここからは、ソウルウェアさんが導入されている働き方について、その実態や反響をお聞きしたいと思います。今では、都内に住む社員たちも、リモートワークを主にしているそうですね。

吉田:はい。多くの社員に、裁量労働や場外みなし時間労働制を採用して、遅刻、早退などの適用をなくすなど、できるだけ緩く運用しています。
そうしたことで、遠隔地にいる人のみならず、全員がオフィスに行く理由がなくなってきたんです。

それでも、宅配便の受け取りや掃除、備品の手配など、ほとんど誰もいないオフィスのためにやらねばならないことが多くあって。
だから、固定のオフィスをやめて、シェアオフィスを導入しました。
シェアオフィスなら自社社員がそれらの雑務を担わなくてすむし、必要なときは打合せや作業の場として使えるなどの利点が多くあったんです。
引っ越す際に、荷物もだいぶ捨てました。抱えているものが多ければ多いほど、今後の変化に対応することが難しくなると思うので。

―ソウルウェアでは、副業ならぬ「福業」を許可されているとお聞きしました。

はい。エンジニアを雇用する際、個人でも別の仕事を持っている人だったんですけど。「干渉しないので、そのまま続けて」というようなことを伝えたと思います。
とはいえ、副業をやみくもに推奨しているわけではありません。
最近は、副業の素晴らしさをはやし立てる記事もよく目にするんですが。兼業すると、どうしてもトータルの労働時間は長くなるじゃないですか。それによって、本人が辛くなったり、身体を壊したり、家族に皺寄せがいっているケースもよく見るんです。
副業によって、自らの人生をないがしろにしてしまうなら本末転倒だと思います。
だからソウルウェアでは、副業に「福業」という漢字を当てています。
幸”福”のための「福業」ができればいいという戒めと願いを込めているんです。

―さまざまな働き方を導入することで、社員たちから何らかの反響はありましたか?

吉田:実は、大きなリアクションはないです(笑)。
私も何らかの宣言をして導入するわけでもないので、社員たちは変化をゆるりと受け入れている感じです。
でも、会話の折にたとえば、洗濯や宅配便の引き取りがしやすくなったみたいに言われることは結構あって、嬉しくなりますね。
こういう小さな積み重ねが、生活の質の向上につながるんだと思います。それこそが、私の目指しているものなので。

逆に、ルールがほとんどないことに戸惑う社員は多いかもしれない。先ほどお話しした3つの行動指針でさえ、あまり具体的にはせずに抽象的な部分を残していますから。
それでも、ルールを作らないことにはメリットがあると思うので、別の方法でそういった社員たちを安心させられればと考えています。

―では、吉田さん自身の生活には何か変化はありましたか?

「自由な働き方」という意味では、たぶん私が一番勝手をさせてもらっています(笑)。

18時過ぎには退社したいので、飲み会にもあまり行きませんし、電話もメールもほぼシャットアウトしてしまいます。
企業の代表としてそれで大丈夫なの? と思われるかもしれませんが、徹底するうちに周りも理解してくれるんですよ。飲み会を16時くらいからにしてくれたり。
また、妻は休みがとりづらい職種なので、子どもの保育園の行事には私が積極的に参加しています。おかげで、家庭は円満だと思います。前職では4日連続徹夜勤務のようなこともやっていて、妻との関係も危機的状況だったんです。
家庭の心配事が減ったことで、仕事にもより集中できるようになったと思っています。

―「自由な働き方」を認めることで、さまざまなライフスタイルをもつ人員を採用できるなど、実は企業にとってもメリットが多いそうですが。実際に、他の企業からはどのようなリアクションを受けることが多いと感じますか?

吉田:まだまだ否定的なところが多いですよね。

たとえばリモートワークだと「社員の動向が掴みづらい」のがデメリットだと言われるんですけど。どんな働き方をしていても、サボる人はサボるんですよ。きちんとコミュニケーションを取ったうえで、結局のところは、アウトプットで計るしかないんだと思います。

対面でなければ、きちんとコミュニケーションが取れないというのは、前時代的な思い込み、あるいは怠慢によるものだと思います。現代はさまざまなコミュニケーションツールが発達しているので。
セキュリティ関連の不安もよく聞きます。でも、システム側で権限をきちんと決めて、許可された人が許可された操作しかできないなどの対応を徹底すれば、大きな問題が起きることはありません。

「100%のアウトプットを出せる社員がいるとして、実は勤務時間の8割しか働いていない」としたとき、「残りの2割も働かせて、120%のアウトプットを引き出したい」と考える企業が多いでしょう。
でも、私はそう思いません。100%もアウトプットしているのなら十分じゃないですか働く時間を増やしたり、拘束を強めることで、アウトプットが高まるとは限りません。
それを求めるのは傲慢ですし、120%出してもらわないと会社が回らないのであれば、経営の怠慢だと思います。

―最後に、吉田さんが今後ソウルウェアを通して実現していきたいことは何でしょうか?

ソウルウェアはIT企業として、「業務の生産性を上げる」製品を作っています。
「業務の生産性が上がったら、余った時間でさらに生産し、売上を増やす」というのが、これまでの当たり前の考え方でした。
でも本当は、余った時間で何をしてもいいんです。のんびりしてもいいし、家族と過ごしてもいいし。もちろん、その人が望むならさらに生産し、売上増に貢献するのもいいですし。

私たちはみんな異なる人間で、それぞれの「魂」が目指すところは違うはずです。それなのに、同じ方向を見ることばかりを強いられてしまっています。 働き方についても、「何かを成し遂げる」ことが重要であり、そのために人生を仕事に捧げることが至上とされていました。退職したり、肌に合わなかったり、結果を出せなければ、それだけで「幸福ではない」というレッテルを貼られることすらありました。でも、それはおかしなことだと思います。

令和の今、多様なライフスタイルや価値観が生まれ、認められはじめています。
これからはより自由な働き方が認められるようになって、多くの人が「魂」を満たせるような幸福な人生を送ることができればいいと思っています。 そのための小さな一歩を、今後も柔軟に変化し続けることで実現していきたいと思います。

これまであまり、ソウルウェアや働き方に関する想いを積極的に発信してこなかったという吉田氏。しかしながら、インタビュアー自身が、自分が働き方についての固定観念に捉われていたことに気づき、何度もはっとする場面がありました。
働き方に正解なんてなく、それぞれが「幸福だ」と思える選択ができるようになることで、救われる人はたくさんいると思います。
「全ての働く人」にあたたかく寄り添い、そしてときには問いを投げかける。そんな記事を、「エス弁」は発信していきます!

「何かを成し遂げる」必要なんてない。ソウルウェア流、令和時代の幸福な働き方

ソウルウェア代表 吉田 超夫(ヨシダ ノリオ)氏

株式会社ソウルウェアでは、「リモートワーク」「『福業』の許可」「オフィスを持たない」など、さまざまな「新しい働き方」を導入しています。
本記事では、代表・吉田超夫氏へのインタビューを通じ、ソウルウェアという会社に込めた想いと、吉田氏が考える「令和時代の働き方」についてお聞きしました。

―勤怠管理・交通費精算クラウド「kincone」(キンコン)の開発・提供など、ITの分野で大きく成長を遂げているソウルウェアですが、どのような経緯で立ち上げられたのでしょうか?

吉田:私はEC(電子商取引)業界のある企業に勤めていたのですが、働き方が合わず一年足らずで退職したんです。
そのときの後輩にあたるNが、のちにサイボウズ株式会社「kintone」(キントーン※1)の営業担当になったんですね。
それで、世に出たばかりだった「kintone」の新規ユーザー向けに、開発エンジニアを探していたそうで。私に声をかけてくれたんです。
「kintone」の受託開発がきっかけで、そこから「kincone」(※2)のような、シンプルで使いやすく、業務の無駄を削減することに重点を置いたサービスの独自開発を行うようになったんです。

私は父親の会社が倒産したこともあって、起業に積極的だったわけではないんです。
でも、転職を繰り返したことで会社勤めが合わないかもと思っていましたし、身体を壊すような辛い仕事も多かったので、とにかく環境を変えたいという気持ちが大きかったです。 だから、経営者のイメージにあるような、ガツガツ稼いだり、注目されたり、業界を変えたい!というような前のめりな思考は、起業以来ずっとないですね。

※1:サイボウズ株式会社が提供する、各企業が自社業務に合わせたシステムを簡単に作成できるクラウドサービス。
※2:株式会社ソウルウェアが提供する勤怠管理・交通費精算クラウド。

―さまざまな「自由な働き方」を導入していますが、創業時からそのようなスタイルでしたか?

吉田:実は、当時はそんな余裕はなかったというのが正直なところです。
「kintone」の受託開発は弊社ともう一社ほどしか請け負える実績がなかったこともあり、仕事は無限にあったんです。
特に、「kintone」のようなユーザビリティが高いものは、その分開発者に求められることが多いエンジニア泣かせなサービスでしたし(笑)。だから、休日出勤や泊まり込みで働くこともあったんです。今では考えられないですが。
ただ、社員にとって働きやすい会社にしたいというのはずっと考えていて、必ず実現させたいと思っていたことです。

―では、どのようなきっかけから、現在のような働き方になったのでしょうか。

吉田:一緒に働いている社員から要望や相談を受け、必要な変化だと感じたからですね。ソウルウェアでは、「人」の想い――いわば、「魂」と呼べるものを、大切したいと思っているんです。
また、私自身がルールにこだわる人間ではないんです。要望や相談が理に適っていて解決可能ならば、どんなことでも試してみたいと思っています。

―その「『魂』を大切にしたい」という想いが、社名の由来だったりしますか?

吉田:社名の「ソウルウェア」は、ピープルウェア』(※3)という書籍が直接の由来なんですけど。
そこには(テクニカルな要因をのぞいて)システム開発の成功はプロジェクトメンバーやユーザーなどの『人』にかかっている」と書かれていて。すごく共感したんですね。
そのうえで、私はその「人」の中の想い――「魂」が重要だと感じたんです。
「良いものを作るために『魂』を込めて、仕事に取り組む『人』は世の中にどのくらいいるんだろう?」と思うんですよ。良いものであろうとなかろうと、エンジニアの仕事は「システムを作ること」じゃないですか。
それでも、ソウルウェアでは企業側の工夫や努力によって、より多くの「人」が「『魂』を込めて良いものを作りたいと思えるようにしたいと思ったんです。

※3『ピープルウェア Peopleware: Productive Projects and Teams 』 著:トム・デマルコ、ティモシー・リスター

―熱い想いですね。企業ミッションでも、「魂のあるIT技術で社会に魂を取り戻す」を挙げていらっしゃいましたね。

吉田:実は、以前は「ITに魂を」というコピーだったんです。
現在のものにしたのは、近しい関係にあるIT企業が『楽しいは正義』『まとまると強い』『GO GLOBAL』などのコピーを打ち出したのがきっかけです。もちろん、それぞれ素晴らしいものだとは思うんですが。
でも、「事業を拡大させ、日本社会や世界に貢献する」というような耳ざわりのよいものは、私が思う企業のミッションとは、大きく乖離していたんです。

―どのような点で、ほかのIT企業が目指すミッションとの違いを感じましたか?

吉田:ソウルウェアは、起業当時から上場や大幅な拡大を目指していません。売上増より十分な利益の確保を優先しているんです。

たとえば、事業を拡大させるためさまざまな企業にアプローチするのは、一般的には推奨されると思います。でも、私はそうは思いません。 成功して売上が増えたとしても、社員にかかった労力を考慮するなら、その利益は高くないことが多いと思うからです。まして、生活や自身の幸せを犠牲にして、仕事に取り組んでいるなら、もってのほかです。

多くの人は、「何かを成し遂げねばならない」という圧力に流されて、本当に重要なものをないがしろにしてしまうように思うんです。「魂」を込めるどころか「魂」を削ってまで、本当に「何かを成し遂げねばならない」のでしょうか?
「社会」と聞くと、日本社会や世界といった抽象的なものを思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、本当に重要な社会は、友人や家族、そして何より自分自身というような「目の届く範囲」にあるものだと思うのです。
抽象的な社会や会社に身を捧げることを、無意識に強いるような「企業ファースト」なミッションは、避けたいと思ったんです。

―IT業界以外でも、「企業ファースト」な理念を掲げている企業は多いですよね。吉田さんのような考え方が、もっと浸透してほしいと思う人たちは多いと思います。 企業側の受け取り方は、また違うかもしれませんが……。

吉田:やっぱり、周りにはあまり刺さらなかったみたいです。でも、海外ではこういう考えの会社も多いんですよ。たとえば、BASECAMP (※4)という会社は「Calm(穏やかさ)」を企業理念にして、成功していますよね。
知名度を上げることや事業を拡大することが、企業にとって最優先の課題であるとは思いません。『ピープルウェア』にあるように「人」が企業にとって重要であるなら、企業も「人」のことを尊重すべきだと思うのです。

※4:WEBアプリケーション開発フレームワーク『Ruby on Rails』を生み出した企業

”福業”座談会〜名嘉あづさ×林先生×ノンビン〜vol.2

前回は、なぜ福業を始めることになったのか?福業を息抜きや趣味だけで終わらせず、「会社」として動かしている理由は?などをお話してもらいました。
今回は福業って実際ハード?本業からどうやって理解を得たの?など、より気になる部分を本音トーク!
3名のゲスト紹介と、vol.1の様子はこちら。

ライスワークは辛い?福業なら幸せ?

名嘉
名嘉

私はずっと疑問に感じていることがあるんですが、ライスワーク(所謂、生活のための仕事)と福業(ライフワーク)は分かれるものでしょうか?
ライスワークがあるから、福業できるのか?福業だけで生きていけないのかな?と思うんですが。

こんなこと言っていいのかな(笑)僕は、生きてるというか「生かしてもらってる」って思ってて。
そもそも今ジョイゾーで、かつて自分が衝撃を受けたkintoneの開発に携われていて、しかも新潟に家族と暮らしながらリモートワークでそれができていて。だからエンジニアとしてもすごく楽しい、”福業”だと思っているんです。楽しいことが仕事になっているから。
ただ、SIの会社なので缶蹴りは仕事にできないから(笑)ノンビンビーンをやっている。

ノンビン
ノンビン

ジョイゾーの給料は奥さんだけが知る口座に入るので、実は僕は自分の給料を知らないんです。お小遣いの上限でしか、わからない(笑)
自分は楽しく働いてるだけで、お金は家族がうまくやりくりしてくれていて。だから生きるために働いてるっていうのと自分は結びつかないですね。

名嘉
名嘉

そっか。ジョイゾーではできないことをノンビンビーンでやってる。いろんなところで場を持つというか、軸ごとの顔を持つと思えばいいんですね。
ライスワークと表現すると、生きるためにやるような感じになってしまうけど。

結果的には、生きる為には働かないといけないんでライスワークみたいな要素もあるのかもしれないけど。

私も、大塚商会の業務も、はやし総合支援事務所の業務も、ライスワークだと意識はしていない。どんな仕事にも楽しさはあると思うんです。それを見出せないと「生きるために働いてる」だけになってしまう。
例えば、社労士の書類作成って普通に考えたら楽しくないんだけど(笑)うちの場合はクラウド事務所なので書類も電子。今まで紙だったものを、電子化するにはどうするのか?って仕組みを考えるフェーズをみんな楽しんでやっています。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

なるほど。どんな仕事も、今自分は何が楽しくてやっているのか?と刻み込むように見ていく必要がありますね。
楽しいを見つけるアンテナはどうやって磨けるんですか?

どうせ同じ時間を過ごすなら楽しい方がいいな、とは常に思ってますけどね〜

林先生
林先生

2つの視点を持っていて。
誰もやってないものを見つけたい、という視点と
日々を過ごす中で「過去に戻れたらどうする?」とは考えない視点。今に100%を注いでいく。

ノンビン
ノンビン
名嘉
名嘉

常に今に全力なんですね。

ハードワークはどう乗り切る?

名嘉
名嘉

とはいえ、いくら楽しいとか好きなことでも、実際ハードワークなのでは?と思うんですが。
私自身、今いろんなやりたいこともあってどんどん手をあげて参加してたらスケジュールがパンパンになってしまっていて(笑)

(二人同時)
言われてみれば確かにハードかも・・・?(笑)

でも僕は、営業時間を設けたんです。
平日昼間はジョイゾーで仕事する。
一度家族とご飯を食べたり、お風呂に子どもを入れたり寝かしつけをして、その後の21:00〜2:00までがノンビンビーンの時間。プラス土日は、イベントがあれば時間を使ったりなど。
ノンビンビーンでは、「平日の昼間に働かない社長になろう」と思ったんです。

ノンビン
ノンビン

僕は朝5:00に起きて、大塚商会での始業開始までは自分の仕事の時間。
量やスケジュールで判断するとハードになるかもしれないけど、モチベーションは辛くないんですけね。

林先生
林先生

辛くはないけど、たまに気づくと寝てる時はありますよ(笑)そんな時は「もう今日はやめよ」と思ってやめる時もあります。

ノンビン
ノンビン

月に一回夫婦で温泉旅行にいくんですけど、宿の部屋で思わずパソコンで自分の仕事しちゃう時もあったり。奥さんも税理士の勉強してたりして(笑)

林先生
林先生
名嘉
名嘉

え〜!それが私はまだ出来なくて。以前、ハワイ旅行にプライベートで行った時に仕事のSlack通知が止まらなくて、気になって遊びの合間に確認する、みたいなことがあったんです。ハワイに遊びに行ったはずなのに、すごい疲れて帰った思い出があります(笑)

マルチワークやる上で絶対必要なスキルとしては、「〜〜しながら〜〜する」みたいなことができるようになることですかね。1つのことだけに集中しないとできない!という状態だと、こういう生活は難しいかも。
でもそれってすごい難しいことではなくて、テレビ見ながらご飯食べてるような感じで、実はみんなできることだと思うんです。

ノンビン
ノンビン

ある日突然できる、というより、自然に身についていくことなのでまずはやってみるのがいいかもしれません。

林先生
林先生

本業と福業の付き合い方。リモートワークや自由な就業は絶対必要か?

名嘉
名嘉

限られた時間の中で両立していくためには本業である程度自由に働ける、柔軟に時間をコントロールできるというのが条件かなと思うんですが。
その中でもリモートワークは条件として重要ですか?

僕は本業の大塚商会での時間は、基本的に自分の仕事は出来ません。
でも、はやし総合支援事務所のお客さん対応もある、やらなくてはいけない処理もある、と必要に迫られて自分の会社の方をどこにいても仕事ができるような「クラウド型の事務所にした」という感じですかね。

林先生
林先生

ジョイゾーは自由度が高いですね。でもこうやって僕がノンビンビーンを自由に出来ているのって、ジョイゾー側の理解と覚悟があって。というのも従業員を縛ることなく働かせてくれるってある意味絶対の信頼だと思うんです。

ノンビン
ノンビン

リモートワークって働く人にメリットがあるような言われ方をよく見かけるんですけど、実際は管理側のメリットも大きいんじゃないかと思っていて。例えば今まで10人の仕事をつきっきりでチェックしていた時間が削減できるとか。
そのメリットを理解してリモートを導入してくれる人は、アウトプットのチェックポイントをきちんと設けて、作る過程までは細かく見ないし、しの分離れたところからのコミュニケーションもきちんと取ってくれる。

林先生ははやし総合支援事務所で、管理者としてそれをやってる訳じゃないですか。
相当な覚悟と理解を持って、クラウド型の事務所という形を作られてるんだなぁと思いますね。

ノンビン
ノンビン
名嘉
名嘉

リモートワークって両輪があって、働く側も管理側も双方に覚悟や目的があるんですね。

そんな中で、本職によっては、どうしても会社が変わってくれないと福業出来ない人もいっぱいいるだろうなと思うんですが。

僕なんかは、本職の大塚商会はかなりやりづらい方だと思います(笑)
でもバス停を1ミリずつ動かしていくような、地道な努力を重ねて。
自然と「そういえば林さんこれ詳しいですよね?」ってみんなが声かけてくれるようになって。

林先生
林先生

副業するとその瞬間、絶対自分にしかわからない世界が出来上がるんです、周りの人からは見えない・わからない世界が。知られていないことは、評価もしてもらえないし。
始めた当初は孤独に感じるかもしれない。
でも徐々に人間て慣れるんで(笑)最初は、例えば「福業のために週に1日休みもらいます」と言い出した自分に驚いていた周りも、だんだんそれが当たり前になっていくし。

名嘉
名嘉

”会社を変える”と言うと、上司の説得や、会社自体の制度を変えるような、すごく大変なことを想像してしまいがちですけど。まずは小さなことから始めていつの間にか圧倒的な存在になっているのがいいのかもしれない。社内のポジションで兼業(福業)してみるとか。
だんだん、会社にも福業によって利益がもたらされるようになるとか。

僕も大塚商会の中ではエンジニアなのに、社労士業務の相談されたりします。そう言う時は「別料金だよ?(笑)」みたいな。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

あはは(笑)でもそれ大事だと思っていて。全部イエスと言って便利屋みたいになると違うかなと。そうやって自分を確立していくというか。

”働き方改革”って今たくさん言われてますけど、歪んだ伝わり方をしているなと思っていて。
ただリモートワークすればいいとか、そういう話じゃないと思うんですよ。
「リモートワークができるからこの会社に入ろう!」となるのは、本当は違う。どんな会社でも働き方の選択肢がたくさんある状態が本当は働き方改革なんじゃないかなって。

ノンビン
ノンビン

自分がやりたいことが実現できる、魅力的な会社に入った時に「あなたはどんな働き方がいいですか?9ー17時がいいですか?リモートがいいですか?お給料がいっぱい欲しいから残業プランがいいですか?」みたいな(笑)
人によって合ってる働き方は違うから。選択肢が多い会社という意味ではジョイゾーは比較的多いかもしれないですね。

名嘉
名嘉

いいですね。選択肢が多いと、結局選ぶ方も自分の働き方についてよく考えるようになりますよね。自分で考える時間が増える。

なぜその生き方を選択したのか?

名嘉
名嘉

お二人は、今の考え方や働き方になった転機は何かあるんですか?

僕は小さい頃から嫌われ者だったんです。
落ち着きがなくて、周りがハラハラびっくりしちゃうような。よく怒られてたから、大人になるにつれて人に怒られないようにすごく顔色を伺うようになっていて。

ノンビン
ノンビン

社会人になっても、周りの顔色を伺いながらたくさん働いて、残業して。ある日、無茶な注文を受けた取引先で「星野くんは出世するよ!」と褒められたんです。その時に、「俺はあと40年先までこうやって生きてかなきゃいけないのか?」と思った。
それからですね、どうせ嫌われるなら、顔色伺って自分に無理してストレスためるより、好きなことやって怒られて嫌われる方がいいんじゃないかって。
好き勝手するには、やることやってそれなりに結果出さなきゃいけない。そう思ったら色々頑張れるようになったし、自分が楽しいことやっていきたいと思いました。

名嘉
名嘉

「右向け右」からいかに外れるかってすごく大事。勇気を出して自分の好きなことをやる道に進むというか。

私の場合は、大学を卒業してからずーっと大塚商会で働いてます。15年くらい。
でも在籍していながらも、「企業で働く」って全然自分に合っていないような気がしていて(笑)学生の頃からあんまりそういうビジョンもなくて、とりあえず社会に出て働いてみるか、というくらいで入ってそのまま今も働けているというか。
電車乗ってみんな同じことして、すごくない?って思ってたんですよね。
人生一度きりだから、自分が好きなことやりたいってそもそも思ってたタイプなのかもしれないですね。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

すごい。私自身は前の会社で風土改革とかをやるようになって色んな働き方を知ったのをきっかけに疑問を持ち始めて。30才くらいで疑問を持ったんです。当たり前を疑うというか。

ふと思ったんですけど、それならなぜ、林さんはずっと本業の大塚商会で働き続けているんでしょうか?

そうなんですよ、確かに。色んな人から言われたりします(笑)
正直、収入面では困ってはいないんです、本業がなくなったとしても十分に福業の方で食べていけるくらい事業として成長しているので。
でも大塚商会での仕事も楽しいんです。もはやエンジニア業務だけじゃなくて、イベントで登壇したり新規事業立ち上げたり色んなことやらせてもらっているので。
他にこんな風に社内で働いてる人いないんです。いないから、辞められていないのもあるんです(笑)


まぁあとは相乗効果も生まれていますね。大塚のお客さんが私の顧問先になっていたり。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

看板を借り合ったりしている感じなんですね。企業と個人の新しい形ですね。

これから”福業”を始めたい人へ。

名嘉
名嘉

では最後に。「福業したい、やりたいけど行動出来ない」という人の背中を押して欲しいと思います。
正直、今日のお話を聞いていても、最低限の収入の確保、会社や家族の理解など踏むステップが多くハードルが高いなぁとも感じるのですが。

うーん、ハードルが高いかぁ。
何かすごいことを想像しちゃってるのかなって僕は思います。あまりにもハイスコアな目標を考えているのでは?僕はドラム缶を売ってるだけなんです(笑)
会社作って従業員雇って・・・なんて考えなくていいと思います。自分がやりたいことを整理して、チェックポイントを作り、その最初の1つから取り組めば。どんな小さなことでもいいんです。
家族や会社の理解も最初からはいらないんです、やってるうちに必要なフェーズが出てくる。

ノンビン
ノンビン

まずは一歩踏み出そう、なんですけど、準備せずにいきなり一歩を踏み出したわけじゃない。1つ1つ整えていけば絶対に現状は変わります。逆に言えば100個も200個も課題があるわけじゃない。1年は365日あるから1日1個クリアするだけでかなり世界が変わると思いますよ。

林先生
林先生

福業によって少しずつ、自分らしい生き方や幸せへの道を見つけた3名。
”複数の顔を持つって大変そう。やってみたいけど自分には無理。”
そう感じている方の背中をそっと押してくれる座談会になりました。
自分らしい働き方は、たくさんあります。あくまでその中の1つの選択肢として、”福業”について理解を深めてみてもいいのかもしれません。
”福業”を実践する3名をもっと知りたい方はこちら。

各インタビュー記事

【名嘉あづさ氏「大企業を辞めてスタートアップを選んだ理由」】
【コミュニティマネージャー】大企業を辞めてスタートアップを選んだ理由|名嘉あ…

【林雄次 氏の資格取得インタビュー&「脱Excel」ITメディア寄稿】
はやし総合支援事務所|ファンを増やすインタビュー【Fanterview】

3ステップで「脱Excel」誰でもマネできるkintone活用術〜業務アプリを最短距離で作…

【東京都社会保険労務士会(林雄次 プロフィール)】
会員情報 | 東京都社会保険労務士会

【星野智久(ノンビン)氏  note ノンビンビーンができるまでの記録】
note ――つくる、つながる、とどける。

【各インタビュー記事】
熱い漢。新潟のkintoneエバンジェリスト紹介

kintoneを誰でも簡単に使えるようにhackする ジョイゾー星野智久氏がフィールド入…

”福業”座談会〜名嘉あづさ×林先生×ノンビン〜vol.1〜

ソウルウェアが提唱する”福業”(=収入や利益先行の仕事ではなく自分の幸福の為にしている仕事。)
これを実践している3名のゲストに、なぜ福業を始めたのか?どうやって両立しているのか?始める為に必要なこととは?など、みんなが気になるアレコレを本音で語っていただきました。

ゲスト紹介

ファシリテーター 名嘉あづさ 株式会社MOVEDコミュニティマネージャー・ワークショップファシリテーターとしてイベント企画・運営、ブログのライティング等を行う。新卒で自動車関連部品メーカーに就職、サービス企画やダイバーシティ推進業務に従事し、退職。
趣味のアウトドアが高じて自宅をログハウスに。夫婦のアウトドアライフを
YoutubeInstagram にて情報発信中。
SE×社労士 林 雄次大塚商会株式会社にてシステムエンジニアとして15年以上の勤務経験がありながら、自社「はやし総合支援事務所」で【ITに強い社労士】として企業の働き方改革をワンストップでサポート。また、エンジニアの経験を生かしkintoneを活用した業務改善コンサルタントとして、中小企業から大企業まで、多くの顧客企業で業務改善の相談役も担っている。社労士・行政書士といった専門的資格を複数保持。
SE×合同会社ノンビンビーン 星野 智久新潟県に住みながら、kintoneにフルコミットしている東京の企業「株式会社ジョイゾー」に在籍し、フルリモートワークという新しい働き方でkintone開発を実践する。最近では働き方を生かして、ドバイでリゾートワークなども実践した。
また、福業として「合同会社ノンビンビーン」を設立し、本業でできたゆとり部分で、仲間とやりたいことをビジネス化することを行なっている。

”福業”が形になるまでの軌跡。

名嘉
名嘉

本日はよろしくお願いいたします!
私は今、株式会社MOVEDでワークショップファシリテーターとコミュニティーマネージャーをしています。その他ライターをしたり、Youtube配信を始めたりと、色々手を広げていて、どうやったら毎日楽しく仕事ができるか模索しているところです。

これまではもともと新卒で入った会社で10年くらい働いていました。新しい働き方にチャレンジしたくて今のスタイルに転向したんですが、まだまだ迷いも多く・・・。今日は自分も勉強する気持ちで進行していきたいと思います!

それではさっそく、福業を始めたきっかけを教えてください。

単なる「違うフィールドで働きたいから」「お金を稼ぎたいから」ではなく、幸せの”福”がつく福業を選んだのはなぜなんでしょうか?

私の場合はまだ”福業”になれてるかわからないんですが。

本業は大塚商会でSEをしています。会社内で色々な研修を行ううちに、もっと役立てるためにエンジニア系の資格からビジネスに関わる資格、宅建や社会保険労務士など様々な資格を取り始めていたんです。

ある日、奥さんが会社を辞めたいと言い出した。賛成はしたものの、いざ辞めるとなると家庭の収入に対して身構えるところがありました。そこで、取ったものの活用していなかった資格を使って、自分の活動範囲を広げて行ったんです。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

なるほど、じゃあ最初は単純に食いぶちを広げるための所謂「副業」からスタートだったんですね。

そうですね。
本業のエンジニアとして関わるお客さんと、業務関連のシステム開発に携わりながらITコンサルティングや社労士としてアドバイスするうちに今の形になりました。

今は奥さんも社労士を目指して勉強中です。ゆくゆくは林家で企業の様々な課題をトータルに解決できるようになりたいですね。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

私も将来的には夫婦で仕事がしたいと思って頑張っているので、この後もっと詳しく話が聞きたいですね。

ノンビンさんは何がきっかけで合同会社ノンビンビーンを設立されたんですか?

好奇心や疑問からですかね。
どうでもいいことかもしれないけど、ふと”缶蹴り”って、小さい頃遊んでいたのに大人になるにつれてしなくなったなーって思ったんです。なぜしなくなったのか?と考えたら、ビジネスにならないからかなって。
でも本当に缶蹴りってビジネスにならないの?それを本気でやろうとした人が今までいなかっただけなんじゃないの?って思ったのがきっかけです。

ノンビン
ノンビン

例えば<髪を触るのが好きだから美容師になる>とした場合、そもそも美容師という仕事を知っているから、その選択肢になる。目指す先が見えるから、それが好きになるんだと思うんです。
でも「好きなことからビジネスを作る」ということができたら面白いんじゃないかと思ったんですよね。

ただ、普段はジョイゾーでSEとしてシステム開発をして働いているので、どうやってやればいいのかなーとモヤモヤ悩んでた。
そしたら、ジョイゾーの琴絵さん(代表取締役の奥様でジョイゾーでも勤務)がある日急に、ジョイゾーで働きながら釧路に会社を立ち上げることにしたと言い出したんです。「え、それできるの?」という感じで(笑)

誰もやってないことをビジネス化する会社をやりたいな、と改めてその時に思ったし、すごくそれは勇気になった。

名嘉
名嘉

すごい!代表の奥様がそういうことを率先してやってくれるって、一番やりやすいですね。
それに賛同する仲間がいて、すぐにノンビンビーンが設立されたわけですね。

はい。友達とか、かつての仕事仲間とか。みんなそれぞれ、ちゃんと本業があって。その時はマルチな意味の「複業」に近かったかもしれない。本業と、違うことがやってみたかったという感じで。

ノンビン
ノンビン
名嘉
名嘉

なるほど。
例えば缶蹴りのアイディアが浮かんだのは何かきっかけがあったんですか?

お風呂の中です。いつもアイディアが浮かぶのはお風呂。子どもを洗って先に出して、一人になった時に。鬼ごっこやかくれんぼは芸能人が実際の街中でやるテレビ番組があるように、ビジネスになってるじゃないですか。でもなんで缶蹴りは難しいんだ?というところから。今まで見えてる価値を、違う角度からみてみると発見がある。

ノンビン
ノンビン
名嘉
名嘉

そこからドラム缶に至るわけですね。

そうです。最初は、ドラム缶でピザ窯を作って海外でレンタルしたくて。まだ誰もそういうビジネスをやってないなと思ったので。

そしたらメンバーが「ドラム缶ならお風呂の方がよくない?」と言って。それだ!となって、利益なんて出なくてもいいからとりあえずやってみよう、とサービス化してリリースして、始めて二日後に注文が。海外ではなくて国内からの注文だったけど(笑)

ドラム缶でお風呂沸かすの楽しい!だけで始まったものがイベントを開催して広めていったら注文がきた。最初は驚きましたね。

ノンビン
ノンビン

構えてないと最初に来た注文って驚くよね(笑)

林先生
林先生
名嘉
名嘉

あはは(笑)
でも、一応「ノンビンビーン」は合同会社ですよね。

”会社”という形をとると、私のイメージはやはり利益優先というか。利益を出せって言われてしまうイメージなんですが、赤字でもいいからやってみようと思えるパワーはどこから来るんでしょう?

うちの場合はさっきも言ったように、メンバーが全員本職を持っています。本業でしっかり昼間は働いていて、食べていけてるからこそ「楽しいことに投資しよう」と思ってる。

だから、面白くないと思うことは逆に絶対やらないんです。実験場が作りたかったんですよね。

ノンビン
ノンビン
名嘉
名嘉

なるほど〜。”楽しい”という気持ちだけである種成り立ってるんですね。

でも最近はオンラインコミュニテイなど、会社という組織にしなくても楽しいことをしようよっていう場所は増えてますよね。利益なしに楽しいことを実現しようという場所は他にもある気がしますが。逆にわざわざ「会社」という形をとったのはなぜなんですか?

「覚悟」ですかね。ビジネスにするということは、3年後でも5年後でもいいから、いつかは利益が出るように考える。本当に”遊び”だけじゃなくて。そうすると、本気で考えるようになるじゃないですか。

ノンビン
ノンビン
名嘉
名嘉

うんうん。例えばオンラインコミュニティのような場所が本気ではない、というわけじゃないけど、正直嫌だったら抜ければいいだけの世界。でもノンビンさんは自分たちの会社にすることによって「本気の遊び」にしたわけですね。

「利益度外視で」という点では、林先生のはやし総合支援事務所はどうですか?

度外視している訳では無いですけど、短期的な活動1つ1つが利益としてプラスになっていなくてもいいかなとは思っています。採算が多少合わないかなと思っても、面白そうな話をいただいたらやってみる。
チャレンジしないとそのさきにあるものは得られないですからね。なんでもかんでも引き受けてやっている中で、もちろん失敗もあるけど、また次の話をもらえることにも繋がっている。

一方で、自分の会社の宣伝費など、ケチらずに投資するべきところは時間もお金も使っています。

林先生
林先生

ブランディングとか広報に矛先が向かってるんですね。

ノンビン
ノンビン

プロモーション活動への先行投資って、企業に属しているとなかなか自分でできないけど、自分の会社ならそれができるじゃないですか。

大塚商会の中だと「SE」という職種に縛られてしまうんだけど、その枠をとれば「林雄次」個人で勝負できる。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

思ったんですけど、そもそもなんでこんなに資格持ってるんですか?(笑)

20〜30個あるんですけど(笑)国家資格など取得が難しい資格の保持者としては国内有数かもしれないですね。

大学生の時は社会福祉を専攻していて、人の役に立てる仕事がしたかった。でも当時、大卒で選ぶには収入も労働時間の過酷さも、社会福祉士は選びづらかった。
それで、パソコンが得意だったこともあり、IT経由で人の役に立とうと思ってエンジニアになったんです。最初はIT関係の資格から始めて。取り尽くしてしまった(笑)

林先生
林先生

(林先生の保持資格を見ながら)だって、システム監査とかありますよ(笑)

ノンビン
ノンビン

そうそう(笑)
それでも、見境なく取ってる訳ではなくて。
人の役に立つ時に、使える資格に裾野を広げて社会保険労務士などを取ったんです。

自分が眺めてニヤニヤするだけでは嫌で、人の役に立てるようにっていうのは根底にありますね。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

それで、林先生というプラットフォームができたんですね(笑)

せっかく持っている資格も、持っているだけでは勿体無い。
それで先に話したように、家の事情もあってSEの仕事をしながら客先で相談を受けたりしているうちにどんどん広がっていったんですね。

ITのわかる社労士さんって意外といなくて。士業って紙ベースのイメージあるじゃないですか。それとITが結びつかないというか。でも、ニーズは結構あって声かけてもらうことも多くなった。「IT×士業」の掛け合わせがウケたんです。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

狙った訳ではないけど、結果的にニーズがあったという感じですね。

会社としての”福業”、どうしてる?

名嘉
名嘉

二人とも根本には「失敗してもいいや」というマインドがあるんですかね?

失敗の定義づけだと思っています。
成功や失敗は人につけられるものでは無いですよね。
自分の中で、いかに理想に近づくかの話で。諦めるか、やり続けるのか、切り捨てるかの三択だと思ってるんです。
成功か失敗で考えるから、足が止まる。
そうじゃなくて結果的に何が起きたか、それだけでしかない。

ノンビン
ノンビン

その瞬間のスナップショットでみると、失敗っぽい・成功っぽいとはなるかもしれないけどね。
全部の瞬間が繋がって、結果ってできていくものだから。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

長い目でみるのが大事なのかなって思いました。
そういえば私は、人生100年時代とも言われる世の中のことを考えたときに、前の会社で働き続けることに違和感を感じて、やめたんですよ。新しいことに挑戦したいって。

ある程度大きな会社や組織で考えると、期ごとで結果を出さなきゃいけなくなりますよね。そうすると、そもそもどんな行動も結果ありきになってしまいがち。でもそれって面白く無いなって。結果が見えないのが面白いと思うんだよね。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

そうですね。

また会社の中だと「評価」があるじゃないですか。それでお給料が変わったり、他人から評価の中で生きなきゃいけない。
福業として、「会社」というスタンスをとっているお二人はどうやって「評価」というものを考えていますか?

ノンビンビーンでの評価は、みんながやりたいことをプレゼンし、「面白いか面白く無いか、どれだけ仲間を巻き込めるのか」が基準になっています。

それで貰えるお金に差が出るとかはなくて、その代わり個々のブランディングへの反響が変わる。発起人をノンビンビーンのその時のプロジェクトの表に出して、世の注目を集めることに投資してもらえる。
結果的にその人自体に興味が集まるので、本業でもノンビンビーンでも名前が売れることになります。

ノンビン
ノンビン

僕の場合は資格という武器はたくさんあるけど、武器だけあっても戦い方や守備がないとどうにもならないじゃないですか。日々の付き合いの中で、「今仕事探してるんだけど〜」という友人がいれば「あ、じゃあうちの会社のこの分野で仕事する?」みたいな感じで声をかけて、仲間が集まってできた。それが「はやし総合支援事務所」なんです。
みんなが心地よく、得意分野でのびのび仕事してもらっているので、ノルマとか物差しを与えていません。

林先生
林先生
名嘉
名嘉

なるほど。やっぱり”好きなこと”をしているのが前提にあるから、あくせくしたり、評価の為に無理をしたりみたいな、窮屈さはないんですね。

vol.1はここまで!次回は「ライスワーク」「ライフワーク」の違いや、「福業するために本業の会社から理解を得るには?」「実際ハードワークじゃない?」など、もっともっと本音に迫った話へ、座談会は進んでいきます!
vol.2を読む

生き方のお弁当に、
たくさんの幸せを詰めよう

「お弁当」と聞いてあなたが想像するのはどんなものですか?

家庭によって、容れ物も中身も違うお弁当。
お母さんお父さん、おばあちゃんの手作り。
コンビニで買ったパンやおにぎり、
出来合いのお惣菜詰め合わせ。

その思い出は常に温かいものではなく、
人によっては悲しいものかもしれない。

すごく個人的で、多様。そして正解がないもの。それがお弁当です。

働くということ。

会社勤めの人
職人
命をかけて国や人を守る人
専業主婦(主夫)

給料や内容、楽しさ・やりがいだけでは測れないもの。
そしてやっぱり、
すごく個人的で正解がないところがお弁当と似ています。

友達のお弁当を覗いた時やおかずを交換した時の新しい発見も楽しい。 これは仕事上のアイデアや意見交換とも通じていますね。

みんなで食べるのか、一人で食べるのか。
そのロケーションは?

そういうお弁当の幅広さ・奥深さと
人それぞれ違う「働くこと」
「幸せの捉え方」の気持ちを重ねて、
多種多様な表現ができるメディア、それがエス弁です。

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